回収した剪定枝のリサイクル事業を、健全な地域発展のためにさらに一歩進めたいと考えました。それがグリーンエネルギー事業です。
従来は廃棄されるだけだった剪定枝をチップ化し、安全で安心なCO2フリーの電気を生み出します。令和3年8月に茅ヶ崎バイオマス発電所として稼働しました。この発電所はタクマ製の同型規模として3番目の発電設備です。
木質バイオマス発電所の開設
2020年以降の地球温暖化対策の国際的枠組みを定めたパリ協定(2015年)で、21 世紀後半には温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標が定められました。
都実業では剪定枝をチップ化し、発電用燃料を供給、隣接の関連会社 利久(株)が開設した木質バイオマス発電所を運営することで、SDGs の達成に貢献します。
発電量は年間約1,420 万kW。これは一般家庭約4,000世帯分の年間電力量に相当します。
発電方法は、木質バイオマス燃料を直接燃焼し、ボイラーで発生させた高温高圧の蒸気でタービンを回して発電する「蒸気タービン方式」を採用しています。
地産地消するグリーンエネルギー
木質バイオマス発電とは

「バイオマス」とは、生物資源(bio)と量(mass)を表す言葉で、再生可能な生物由来の有機性資源(化石燃料は除く)の総称です。
なかでも木材由来のバイオマスのことを「木質バイオマス」と呼びます。 発電方法は、端材や木質チップを直接燃焼させて発電する「蒸気タービン方式」と、木質バイオマスをガス化して燃焼させる「ガス化-エンジン(ガスタービン)方式」に分かれます。
都実業と利久では「蒸気タービン方式」を採用しています。
- ※蒸気タービン発電方式
木質バイオマス燃料を直接燃焼し、ボイラーで発生させた高温高圧の蒸気で蒸気タービンを回して発電します。 - ※ガス化-エンジン(ガスタービン)発電方式
木質バイオマス燃料 を化学反応(熱分解や酸化還元)により可燃性のガスを発生させ、エンジン(ガスタービン)を回して発電します。
カーボンニュートラルとは
木質バイオマスを燃やして発生する二酸化炭素は、もともと樹木が成長する際に蓄えた二酸化炭素のため大気中の二酸化炭素量に影響を与えません。これをカーボンニュートラルといいます。
化石燃料の代わりに木材を使うことで二酸化炭素の総量を抑え、地球温暖化に貢献できるのです。

発電機仕様

ボイラー型式:N-500 型、自然循環式水管ボイラー 使用燃料:木質チップ
蒸気タービン型式:抽気復水タービン 発電出力:1,990kW / h
茅ヶ崎バイオマス発電所
神奈川県茅ケ崎市赤羽根3856-1 TEL0467-55-9605
FAX0467-55-9606